AmbivalenZ -二律背反-

AmbivalenZ -二律背反-

『AmbivalenZ -二律背反-』は、
1994年にPC-98用としてアリスソフトから発売されました。

ストーリー重視の作品であり、
私の友人が大絶賛していた作品でしたね。

ambi01.jpg

<概要>


ジャンルはコマンド選択式のADVになります。

ストーリーはファンタジー物であり、
設定の関係上主な舞台は現代となりますが、
本質的にはヒロイック・ファンタジーと言えるでしょう。

不死となった主人公の修羅と、恋人から発生した悪の女王ディアドラ。
両者の数百年に及ぶ死闘を描いたダーク系のストーリーでした。
優れたストーリーとそれに引けを取らないサウンドによって、
プレイヤーを作品に引き付ける類の作品と言えるでしょうね。

<ストーリー>


WINDOWS以降になってからのアリスは、
看板であるランスシリーズを始めとしてギャグ系には強いです。

でも、シリアス系はどうなんでしょ?
WINDOWS以降のアリス作品しか知らない人だと、
アリスはシリアス系やストーリー重視の作品には弱いって、
そんなイメージがないでしょうか。

確かにwindows用の作品にも、
『デアボリカ』や『アトラク=ナクア』って名作はあります。
しかし、この2作も既に10年以上前の作品となっていますからね。
たぶん知らない人も増えてきているでしょう。
それに近年のアリスからは、
シリアス系でストーリーの優れた作品は出ていないですし。

そうなってくると若い層にはピンとこないかなとも思いますが、
PC98時代のアリスにはシリアス系でストーリーの優れた作品もありました。
その筆頭はRPGの『闘神都市2』なのでしょうが、
ADVの代表作となると本作あたりになるのではないでしょうか。

それと、近年はあまり見かけなくなった言葉として、
「ダーク系」という言葉があります。
最近はシナリオゲーと抜きゲーってすぐに2つのどちらかに分けたがるし、
暗黙の了解のようなもので、シナリオゲーは純愛方面で、
陵辱だの過激な要素があるとそれだけで抜きゲーに分類されがちです。
本当はシナリオゲーなのに、
一見すると抜きゲーっぽいということで抜きゲー扱いされ、
エロが薄いと批判された作品とか見ると悲しくなってきますからね。
安易に二分するのは駄目だと思うものの、
それだけ現状は偏っているということなのでしょう。
90年代半ばから後半にかけては「ダーク系」と分類される作品があり、
決して純愛ではないものの、シナリオの楽しめる作品が、
ここに分類されていたように思います。
本作は、そのようなダーク系の先駆け的存在でもあるのでしょう。
こういう作品が登場し出すのは94年とか95年辺りであり、
それ以前にはちょっと思い浮かばないですから。
伝奇やダーク系が氾濫した後だと分らないかもしれませんが、
本作登場時には物語的にも新鮮なジャンルという印象が強く、
それが多くのファンを生む要因にもなったのだと思います。

<キャラ>


それと本作の特徴として、本作は萌えとは無縁であり、
むしろ男性キャラとかに魅力があったりします。
可愛いキャラによる華やかさはないけれど、
魅力的な脇役やしっかりした設定によって、
骨太な良質のファンタジーとなっていました。
この辺の構造が、WINDOWS時代に入ってからの萌えありきのダーク系と、
PC98末期のダーク系との違いでもあるのでしょう。

<感想、総合>


近年、と言ってもWIN用の時代に入ってからとなりますと、
時期的には90年代後半以降からとなります。
そうなると既に10年以上前になるので、結構前の話になってしまいますけどね。
WINDOWSの時代に入ってからは、ストーリーの優れた作品と言いつつも、
萌えキャラとか魅力的なキャラがいないと評価されなくなりました。
もうこの時点で萌え重視の時代に入っていたんですよね。
だからWINDOWS以降のユーザーには、
本作の傾向は良さが理解されにくいと思います。
年々時代と合わなくなっていることから、
印象も薄くならざるをえないのでしょう。
しかし、当時はかなり評価が高かったわけでして。
98時代にもストーリーの優れた作品は一杯あったけれど、
これが一番って人も結構いたことも事実です。

まぁ私はアリスでもファニービーとかぷろGとか軽い路線が好きだったので、
実のところ、本作に深い思い入れがあるわけではありません。
従って私も名作とは思いつつも、そこまでは凄いとも思えなかった面もあるので、
たぶん一般的な評価よりは辛めなのでしょう。
ただ個人的な評価とは別に、
世間では本作が高く評価されていた事実は伝えておきたいなと思うのです。

ランク:A-(名作)

アンビヴァレンツ

AmbivalenZ

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アリス初の全編シリアスみたいな触れ込みだったので買った記憶があります。
いや、毎回言ってますが音楽が……これのOPは本当に良かった(笑)
音楽目的で兼用版のCDを追加で買ったくらいです。未だに持ってます。

このゲームは、シリアスで選択肢の選択ミスは即バッドエンドみたいな部分もありましたが、残酷じゃなかったですね。
このゲームの時代の少し後、もう唯々意味も無く残酷に殺し歩けば良いんだろ?みたいな風潮のゲームやアニメが粗製濫造されてウンザリするんですが、この頃は手探り故に、作りに気遣いがありました。
シナリオは当時結構はまったんですが、思い返すと可も無く不可も無く。
ただ、和洋の合体が凄い上手かった。この部分がアリスのウデだったなぁと思います。

あと、この頃少しだけ富士通でバイトしてたんですが、タウンズ版カタログ登録名が『Ambivalen2 -二律背反-』になっていて大笑いしましたね(笑)
一応指摘しましたが、結局次の版でも修正されませんでした。

お後がよろしいようで。

確か94年だけでも生首を2度は見た気がするので、
インパクトのための残酷シーンというのも、
この頃から始まり出したのかもしれません。
でも、アンビは、そういう作品ではなかったですね。
直接的な映像とかはないのだけれど、
ストーリー的に心理的に重かった作品のように思います。

本文中にも書いていますが、私自身は、
この作品がそれほど好きだったというわけでもありません。
あの頃は、どっちかというと、ぷろGとかの方が好きだったもので。
ただ、友人がこの作品を非常に高く評価しており、
それが印象的でもありました。

> 『Ambivalen2 -二律背反-』
確かに、あまり馴染みのない単語ですからね、
間違われるのも納得してしまいそうですねw

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